DX推進の課題を徹底解説|よくある失敗パターン・根本原因・解決策を徹底解説

DX推進の課題を徹底解説|よくある失敗パターン・根本原因・解決策を徹底解説

DX推進でよくある8つの課題と根本原因、解決するための6つのステップエンジニア人材不足へのフリーランス活用まで体系的に解説します。DXが停滞している原因を特定し、具体的な改善の方向性を見つけたい経営者・推進担当者に役立つ内容です。

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DXを推進しようとしても、社内での取り組みがなかなか前に進まないと感じている担当者や経営者の方は多いのではないでしょうか。経営層と現場の認識がずれていたり、日常業務に追われてリソースが確保できなかったり、IT導入が業務改革につながらなかったりと、DX推進の課題は多岐にわたります。

こうした課題の多くは技術の問題ではなく、戦略・組織・推進の進め方が要因です。課題の根本原因を正しく把握することで、適切な解決策を選ぶことができます。

本記事では、DX推進でよくある8つの課題とその根本原因、課題を解決するための6つのステップ、企業事例、そしてエンジニア人材不足への対処法まで体系的に解説します。自社のDXが停滞している原因を特定し、具体的な改善の方向性を見つけたい担当者の方に役立つ内容です。

DX推進とは

DX推進の概要と企業変革の重要性や課題をまとめたDX推進のイメージ

DX推進とは、デジタル技術を活用して業務プロセスや組織のあり方を変革し、企業の競争力と持続的な成長を実現するための取り組みです。単なるシステムの更新やデジタルツールの導入にとどまらず、ビジネスモデルや企業文化そのものを変えていくことを目指す、より本質的な変革活動を指します。

経済産業省が公表したDXレポートでは、既存のシステムや業務慣行に固執し続けると将来的に競争力を失うリスクが指摘されています。多くの企業がこの警鐘を受けてDXへの取り組みを開始していますが、推進の途中で壁に当たり、思うような成果が出ないまま停滞しているケースも多く見られます。

DX推進が技術の導入で完結しない理由は、変革の本質が組織のあり方と業務プロセスの見直しにあるためです。技術は変革を実現するための手段であり、その手段を効果的に活かすためには戦略・組織・文化の変革が伴う必要があります。この記事では、DX推進の現状と課題を整理しながら、推進を確実に前進させるための方法を解説します。

日本企業のDX推進の現状

DXへの関心が高まる一方で、日本企業の多くは取り組みを始めながらも成果の創出に苦戦しています。取り組みの有無だけでなく、推進の深度と成果の可視化という観点から現状を正確に把握することが、自社の課題を見極めるうえで重要な視点です。

ここでは、DX推進を取り巻く現状を2つの観点から解説します。

DXに取り組む企業は増えているが成果が出ていない

独立行政法人情報処理推進機構が実施した調査では、DXに取り組んでいると回答した企業の割合は年々増加していますが、成果が出ていると回答した企業の割合はまだ限られているという実態は、多くの調査で共通して示されている事実です。多くの企業がDXを経営課題として認識しながらも、実際のビジネス成果につなげることに苦戦しているという構造が浮かび上がります。

取り組みの内容を見ると、業務のデジタル化やツールの導入を実施している企業は多い一方で、業務プロセスそのものの変革や組織文化の変革まで踏み込めている企業は少数です。表面的なデジタル化にとどまり、DXの本来の目的である競争力強化や新たな価値創出には至っていない企業は少なくありません。

DX推進が進まない企業に共通する傾向

DX推進がうまく進まない企業には、いくつかの共通した傾向が見られます。最も多いのが、経営層の関与が薄く推進の優先度が低いまま放置されているケースです。経営層がDXを現場任せにしていると、予算や人材の確保が難しくなり、取り組みが形だけのものになりやすいです。

次に多いのが、目的が曖昧なまま技術やツールの選定から始めてしまうケースです。何のためにDXを進めるかという問いへの答えが組織内で共有されていないと、部門ごとに異なる方向で取り組みが進み、全社的な変革につながりません。

また、日常業務の忙しさにDXが後回しにされ続けるという傾向も共通して見られます。特に中小・中堅企業では専任の推進担当者を置く余裕がなく、兼務で対応しようとすることでDX活動が停滞するパターンが繰り返されるのが典型的です。こうした共通の傾向を理解することで、自社に当てはまる課題を特定する手がかりが得られます。

DX推進でよくある8つの課題

DX推進の現場では、技術的な問題よりも戦略・組織・人材・文化に関わる課題が推進の障壁となるケースが多くあります。これらの課題は単独で発生するのではなく、互いに影響し合いながら推進全体の勢いを低下させます。自社のDXがどの課題に直面しているかを正確に把握することが、適切な解決策を選ぶための出発点です。

ここでは、DX推進でよくある8つの課題について根本原因と影響を含めて詳しく解説します。

1. 経営層と現場で目的・ゴールの認識がずれている

DX推進における最も根本的な課題の1つが、経営層と現場の間でDXの目的とゴールの認識が一致していないことです。経営層はコスト削減や競争力強化という高い視座でDXを捉えている一方で、現場担当者は具体的な業務改善の手段として理解していたり、逆に業務が増える負担として受け取っていたりすることがあります。

認識のずれが生じると、推進の方向性が定まらず、部門ごとに異なる目的で取り組みが進む分断した状況が生まれます。経営層が期待していた成果と現場が取り組んだ内容が噛み合わないまま時間が経過し、結果としてどちらも満足できない状況になりかねません。

この課題の根本原因は、DX戦略の策定プロセスに現場の声が反映されていないことにあります。経営層が一方的に方針を決め、現場に伝達するだけでは当事者意識が育ちません。目的とゴールの策定から関係者が参加し、共通の言語で議論できる場を設けることが、認識のずれを解消するための基本的なアプローチです。

2. 既存業務に追われてリソース・予算を確保できない

日々の業務をこなすことで精一杯な状態では、DXに必要な時間・人材・予算を確保することが難しくなります。特に中小・中堅企業では少数の人員が多くの業務を担っているため、DX推進に充てる余裕が生まれにくいという構造的な課題は深刻です。

この課題が続くと、DXの取り組みが後回しにされるサイクルが固定化します。重要だと分かっていても緊急の日常業務が優先される状況が繰り返されることで、DXに着手できないまま時間だけが経過するという事態は珍しくありません。

根本原因は、DXを日常業務の延長として捉えていることにあります。DXを経営上の投資として位置づけ、専任のリソースを意図的に確保するという経営判断が必要です。

3. 社内に抵抗感・不安があり変革が進まない

DXの推進においては、技術的な課題よりも人の心理的な抵抗が変革の大きな壁になることがあります。デジタル化によって自分の仕事が奪われるのではないかという不安、慣れた業務のやり方を変えたくないという抵抗感、新しいシステムを使いこなせるかという自信のなさなど、さまざまな心理的障壁が変革の速度を落とすことは避けられません。

こうした抵抗感や不安が解消されないまま推進を強行しようとすると、形式的な導入にとどまり、システムが使われなかったり変革が定着しなかったりという結果につながります。強引に変えようとすることで人間関係の摩擦が生じ、組織全体のモチベーション低下を招く点も見落とせません。

根本原因は、変革の目的と社員へのメリットを十分に伝えないまま進めていることにあります。DXが社員を脅かすものではなく、業務の質を高め働き方を改善するものであるという明確なメッセージを伝え続けることが重要です。

4. IT導入で終わり業務プロセス改革につながらない

ツールやシステムを導入することでDXを進めたと思い込んでしまい、業務プロセスそのものの変革が伴わないケースは非常に多く見られます。新しいシステムが旧来の業務フローに上乗せされるだけでは、作業の手間が増えるだけで効率化の効果が生まれないケースも少なくありません。

IT導入だけで終わってしまう背景には、ツールの導入が目的化してしまうという構造的な問題があります。何のためにそのツールを使うのか、導入後に業務のどの部分をどう変えるのかという設計が欠けたまま進めると、ツールは使われなくなるか、従来の紙作業のデジタル版に過ぎないという結果になりがちです。

この課題を解決するためには、ツール選定よりも前に業務プロセスの見直しを行い、変革したい業務の姿を明確にすることが必要です。

5. 成果が見えず取り組みが途中で止まってしまう

DX推進に投資しているにもかかわらず、成果が見えないまま時間が経過すると、経営層の支持が薄れ、予算や人員が削られてプロジェクトが縮小・中断されるケースがあります。特に成果が出るまでに時間がかかる変革型の取り組みでは、中間成果の可視化が不十分なために支持を失いやすいです。

成果が見えにくい理由の1つは、適切な評価指標が設定されていないことです。最終的なビジネス成果だけを評価基準にしていると、変革の途中段階では成果がゼロに見えてしまいます。プロセスの変化や業務時間の削減量など、中間指標を設定していなければ進捗が組織内に伝わりません。

解決策としては、取り組みを開始する前にフェーズごとの達成指標を設定し、定期的に進捗を報告する仕組みを整えることが重要です。

6. DX人材が不足し内製化できない

AI、データ分析、システム開発など、DX推進に必要な専門知識を持つ人材の不足は、多くの企業が共通して抱える深刻な課題です。専門人材の採用市場は競争が激しく、即戦力となる人材を正規雇用で確保することは容易ではありません。育成には時間がかかり、外部への丸投げでは社内にノウハウが蓄積されないというジレンマが生まれます。

DX人材が不足したまま推進を続けようとすると、技術的な判断が適切に行えず、ベンダーの提案を無批判に受け入れるリスクが高まります。また、外部依存が続くことで社内の推進力が育たず、いつまでも自走できない状態が続きます。

この課題の解決には、即戦力採用だけに頼らず、ポテンシャル採用と育成・外部人材の活用・副業や業務委託の組み合わせという多角的なアプローチが有効です。外部専門家との協働を社内への知識移転の機会として活用することで、業務を進めながら社内人材を育てるという体制を構築することができます。

7. レガシーシステムがボトルネックになっている

長年にわたって使い続けてきた古いシステムが、新たなデジタル技術との連携を難しくし、DX推進の障壁となるケースが多くあります。レガシーシステムはAPIが整備されていないことが多く、新しいツールとのデータ連携には多大なコストと時間を要することも事実です。また、システムの仕様を熟知している担当者が限られているため、改修の判断や対応が困難になることもあります。

レガシーシステムの存在は、新しい技術の導入スピードを落とすだけでなく、データの分断や業務フローの複雑化につながります。組織全体のデータを一元的に把握したうえで分析・活用するというDXの本来の姿を実現することが難しくなります。

この課題への対応としては、一度にすべてのシステムを刷新しようとするのではなく、優先度の高い領域から段階的に移行を進めるアプローチが現実的です。

8. セキュリティリスクへの不安が投資判断を妨げている

クラウドの活用やデータの外部連携など、DXに伴うデジタル化が進むほど、情報漏えいや不正アクセスなどのセキュリティリスクへの懸念が高まります。セキュリティ対策の不備によるインシデントがニュースになるたびに、社内でのDX投資判断が慎重になりすぎて取り組みが止まるケースがあります。

セキュリティへの不安自体は正当な懸念ですが、リスクを過大評価するあまり合理的な投資判断が妨げられる状況は避けるべきです。セキュリティを理由に何もしないことが、競争力の低下という別のリスクを生むという視点を持つことも重要です。

この課題を乗り越えるためには、リスクを正確に評価し対策の内容とコストを具体的に検討したうえで判断を行うことが求められます。セキュリティ専門家の知見を活用してリスクアセスメントを行い、対策のロードマップを策定することで、不安ではなく根拠に基づいた判断ができる環境が整うでしょう。

DX推進の課題を解決する6つのステップ

DX推進の課題を解消するためには、場当たり的な対処ではなく、根本から体制を整える段階的なアプローチが求められます。ゴールの定義から推進体制の整備、早期成果の創出、業務改革との一体化、人材の確保と育成、そして継続的な改善まで、6つのステップを踏むことでDXを着実に前進させる土台が整うでしょう。

ここでは、各ステップの内容と実践のポイントを解説します。

Step1. 経営ビジョンと現場課題を接続してゴールを定義する

DX推進の第一歩は、経営ビジョンと現場の業務課題を結びつけた具体的なゴールを定義することです。経営層が描く将来像と現場が感じている課題を丁寧に整理し、DXを通じて何を実現するかを関係者全員が納得できる形で言語化することが出発点です。

ゴールの定義においては、業務効率化・コスト削減・新規価値創出など複数の目的が混在しがちなため、優先順位を明確にすることが重要です。最初に取り組む領域と将来的に目指す姿を分けて整理することで、推進の方向性が具体的になります。

定義したゴールは文書化して関係者に共有し、定期的に見直す仕組みを設けることも大切です。市場環境や事業方針の変化に応じてゴールを更新することで、推進の方向性が常に現状に即した状態を保つことができます。

Step2. 専任の推進体制・担当者を設置する

DX推進を組織として機能させるためには、推進の責任と権限を持つ専任の体制を整えることが重要なステップです。兼務の担当者だけに推進を任せていると、日常業務との競合でDXが後回しにされるサイクルが続きます。専任の担当者または推進チームを設置することで、継続的な取り組みの土台が生まれます。

推進体制には、経営層とのパイプ役として機能できる人物を責任者として配置することが重要です。推進の判断に必要な権限と予算の確保を経営層が明確に後押しすることで、推進責任者が他部門との調整を進める力を持つことができます。

規模の小さい組織では専任チームを設けることが難しい場合もあります。その場合は、一定の時間をDXに充てることを明示的に決める、外部人材を活用して推進の実務を補うなど、実情に合わせた体制設計が必要です。

Step3. スモールスタートで早期に成功体験を作る

DX推進を継続させるためには、早期に目に見える成果を出すことが重要です。最初から変革の規模を大きくしすぎると準備に時間がかかり、成果が出る前に推進の勢いが失われるリスクがあります。取り組みやすく効果が見えやすい領域から着手し、小さな成功体験を積み重ねることが現実的なアプローチです。

スモールスタートで成果が出たら、その内容を社内に積極的に発信することが重要です。実際の成果が示されることで、懐疑的だった社員や部門の態度が変わり、次の取り組みへの協力が得やすくなります。成功体験の共有が社内のDXへの機運を高める重要な活動です。

スモールスタートの成果を積み上げながら、徐々に対象領域と規模を拡大することで、リスクを管理しながら変革の範囲を広げることができます。一つひとつの成功が次の推進への原資となるサイクルを意識することが重要です。

Step4. 業務プロセス改革とIT導入を一体で設計する

DXで成果を出すためには、ツールや技術の導入と業務プロセスの改革を切り離して考えないことが重要です。どのシステムを導入するかという議論よりも先に、現在の業務フローのどこに問題があり、デジタル技術を使ってどのように変えるかという設計を行うことが、導入後の効果を生む前提条件です。

業務プロセスの改革設計には、実際に業務を担う現場担当者の参加が欠かせません。担当者がヒアリングに加わることで、管理職や推進担当者だけでは気づかない実態の課題が浮かび上がり、より実際的な改革案が生まれます。

設計した業務プロセスの変更内容を関係者全員に丁寧に説明し、変化の目的と自分たちへのメリットを理解してもらうことも重要な取り組みです。変化に対する納得感が高まるほど、導入後の定着率が向上します。

Step5. DX人材を育成しつつ外部人材で即戦力を補う

DX人材の確保は、外部からの即戦力採用だけに頼るのではなく、社内育成と外部人材の活用を組み合わせた多角的なアプローチが現実的です。採用市場でのDX人材の獲得競争は激しく、採用だけに依存すると推進が停滞するリスクがあります。

社内育成においては、全社員を対象にしたデジタルリテラシーの向上と、推進の中心となる人材への専門的な研修投資を組み合わせることが効果的です。外部の研修プログラムや資格取得支援を活用しながら社内のデジタル人材を段階的に育てることが、自走できる組織への道筋の1つです。

外部人材の活用においては、業務の代行だけでなく知識の移転を意図した協働が重要です。外部専門家との協働を社内メンバーの学びの場として設計することで、プロジェクトを進めながら社内のスキルが高まるという相乗効果が生まれます。

Step6. KPIを設定し定期的に効果を測定・改善する

DX推進の取り組みを継続させ、経営層や関係部門の支持を維持するためには、成果を定期的に測定して可視化することが不可欠です。取り組みの開始前にKPIを設定し、ベースラインを記録しておくことで、取り組み後の変化を客観的な数値として示すことができます。

KPIの設定においては、最終的なビジネス成果につながる指標と、プロセスの変化を示す中間指標の両方を用意することが重要です。中間指標を定期的に確認することで、軌道修正が必要なタイミングを早期に把握することができます。

測定結果をもとに改善策を検討し、次の取り組みに反映させるサイクルを組み込むことで、DX推進が一過性のプロジェクトではなく継続的な経営改善活動として機能するようになります。定期報告の場を設け、推進の成果を経営層と関係部門に伝え続けることが重要です。

DX推進の課題を解決した企業事例

DX推進の課題をどのように乗り越えて成果を出したかという実際の取り組みを知ることは、自社への応用可能性を考えるうえで有益な情報の1つです。

ここでは、異なる業種と規模の企業が外部人材の活用や業務プロセス改革を通じてDXを前進させた2つの事例を紹介します。

【製造業・中堅企業】フリーランスエンジニア活用でDX推進チームを立ち上げた事例

この製造業の中堅企業では、DXを推進したいという意欲はあるものの、社内にシステム開発や自動化に関する専門知識を持つ人材がおらず、取り組みが構想段階から前に進めない状況が続いていました。正規採用でエンジニアを探しても適切な候補者が見つからず、推進が止まったままになっていました。

こうした状況を打開するために、フリーランスエンジニアを活用してDX推進チームを立ち上げるという方針を取りました。製造業の業務システムに精通したフリーランスエンジニアを中心に据え、社内の業務担当者と協働しながら要件定義から開発・実装を進めるという体制設計は、内製化への道筋を意識したものです。社内担当者はフリーランスエンジニアとの協働を通じて技術的な判断力を少しずつ習得し、プロジェクトが進むにつれて社内主導の割合が高まっていきました。

この取り組みによって、採用活動を待たずにDX推進の実行体制が整い、プロジェクトが具体的に動き始めました。外部人材の活用が推進のきっかけとなり、社内の推進力が徐々に育つという好循環が生まれた事例として、人材不足への現実的な対処方法を示しています。

【物流業・中小企業】業務プロセス改革とシステム刷新を同時推進した事例

この物流業の中小企業では、長年使い続けてきた受発注管理の仕組みが業務の実態に合わなくなっており、担当者が手作業で補正する作業に多くの時間を費やしていました。システムを刷新したいという意向はあったものの、業務フローの複雑さと社内の推進リソース不足から、どこから手をつけるべきか判断できずにいました。

この課題に対して、外部の業務改革コンサルタントを活用し、現状の業務フローの可視化と改善ポイントの洗い出しから着手しました。外部コンサルタントが現場担当者へのヒアリングを主導し、業務の実態を正確に把握したうえで、新システムに移行した後のあるべき業務フローの全体像を描き出しています。業務改革の設計が完成してからシステムの要件を定義することで、導入後に現場の実態と噛み合わないという失敗を防ぐことができました。

業務プロセス改革とシステム刷新を一体で進めた結果、新システムへの移行後から担当者の手作業が削減され、業務時間の短縮と処理精度の向上が実現しました。外部の専門家が業務改革の設計を担い、社内が主体となって推進したことで、システム導入が業務改善として定着した事例として参考になります。

DX推進のエンジニア人材不足はフリーランス活用で解決できる

DX推進において社内エンジニア人材が不足している企業にとって、フリーランスエンジニアの活用は即応性が高く現実的な解決策の1つです。正規雇用での採用活動には時間とコストがかかり、適切な候補者が見つかるまでDX推進が止まってしまうリスクがあります。一方でフリーランスであれば、必要なスキルを持つ人材を比較的短期間で見つけ、プロジェクトの開始タイミングに合わせて活用することができます。

フリーランスエンジニアの活用においては、プロジェクトの目的と期待する成果を明確にしたうえで依頼することが重要です。業務範囲と成果物の定義を事前に整理することで、期待と異なる結果が生まれるリスクを抑えることができます。社内担当者がフリーランスと協働しながらプロジェクトを進めることで、技術的なノウハウが社内に蓄積されるという利点も生まれます。

まとめ|DX推進の課題を正しく把握して着実に前進しよう

経営層と現場のずれや人材不足など複合課題を整理するDX推進のイメージ

DX推進が思うように進まない背景には、経営層と現場の認識のずれ、リソース不足、社内の抵抗感、IT導入だけで終わる問題、成果の見えにくさ、人材不足、レガシーシステムの問題、セキュリティへの不安という8つの課題が複合的に絡み合っています。これらは技術的な問題ではなく戦略・組織・文化に起因することが多いため、課題の根本原因を正確に把握することが解決への近道です。

自社のDXがどの課題に直面しているかを客観的に分析し、優先度の高い課題から着実に対処することで、DXを着実に前進させることができます。焦らず一歩ずつ取り組みを積み重ねていきましょう。

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