バックオフィスDXで部門間連携を強化!メリットと進め方を解説

企業のバックオフィス部門における情報分散や重複作業などの課題解決を目指す企業にとって、各部門の効果的な連携強化手法の理解は非常に重要です。本記事では具体的なメリットと実践的なアプローチを詳しく解説します。

現代のビジネスシーンでは、企業の競争力強化において、バックオフィス業務のデジタル化は重要な戦略要素となっています。しかし多くの企業では人事、経理、総務、情報システムなどの各部門が独立してシステムを運用しており、情報の分断や重複作業により非効率な業務が生じています。こうした課題を解決するための効果的な方法が、部門間連携を強化するバックオフィスDXです。

適切なデジタル技術の活用により、情報共有の迅速化や業務プロセスの標準化、意思決定の高速化が実現し、組織全体の生産性向上につながります。本記事ではバックオフィスDXによる部門間連携強化のメリットと具体的な手法、成功事例を通じて効果的な進め方について詳しく解説します。

バックオフィスDXとは

バックオフィスDXとは、企業の間接部門である人事、経理、総務、情報システム、法務などの業務にデジタル技術を導入し、組織全体の生産性向上を図る取り組みを指します。従来の手作業中心や個別システムによる分散管理から脱却し、統合的なデジタル基盤により部門間の連携を強化することが主な目的です。バックオフィスDXの特徴は、直接的な売上創出ではなく、組織運営の基盤強化を通じて企業価値向上に寄与する点です。

具体的には紙ベースの申請・承認業務の電子化、データ入力の自動化、レポート作成の効率化などが含まれます。また各部門で管理されていた情報を一元化し、リアルタイムでの情報共有を可能にすることで、意思決定の迅速化や業務品質の向上が期待されるでしょう。

バックオフィスDXで部門間連携を強化するべき5つのメリット

人事・経理・総務・法務・調達といったバックオフィス各部門は、それぞれ専門性の高い業務を担う一方で、プロジェクト管理や新規事業展開、コンプライアンス対応などの場面では部門横断的な協力が不可欠です。DXによるデータ連携基盤の構築と業務プロセスの標準化により、部門の壁を越えた円滑な情報共有と協働が実現し、これらの課題を根本的に解決できるでしょう。

ここでは、バックオフィスDXがもたらす部門間連携強化の具体的なメリットについて詳しく解説します。

①情報共有の迅速化とデータ一元管理が実現できる

バックオフィスDXの導入により、各部門が保有する情報を統合データベースで一元管理し、リアルタイムでの情報共有が可能になります。従来は人事部の従業員情報、経理部の財務データ、総務部の契約情報がそれぞれ別々のシステムで管理されており、必要な情報を取得するために複数の部門に問い合わせる必要がありました。

統合システムの活用により、承認済みの情報にワンストップでアクセスでき、情報収集にかかる時間を短縮できます。また、データの更新が即座に全部門に反映されるため、古い情報に基づく判断や作業ミスを防げる点も重要なメリットです。

②業務プロセスの標準化と重複作業の削減ができる

部門間連携の強化により、各部門で行われていた類似業務の標準化と重複作業の削減が実現します。例えば、新入社員の入社手続きでは人事部での雇用契約、総務部での備品準備、情報システム部でのアカウント作成など複数部門が関与しますが、従来はそれぞれが独立して作業を進めていました。

ワークフロー自動化システムの導入により、一連の手続きを標準化されたプロセスに沿って進められるため、作業の漏れや遅延を防げます。また、同じデータを複数の部門で重複入力する必要がなくなり、人的リソースをより付加価値の高い業務に集中させることが可能になるでしょう。

③意思決定スピードの向上と精度アップが図れる

バックオフィスDXによる部門間連携強化は、経営層や管理職の意思決定プロセスを改善します。従来は各部門から個別に報告される断片的な情報を基に判断する必要があり、データの収集や整理に時間がかかっていました。

統合されたダッシュボードやBIツールの活用により、売上実績、人員配置状況、コスト推移などの重要指標をリアルタイムで可視化でき、迅速な現状把握が可能になります。また、複数部門のデータを横断的に分析することで、単一部門では見えなかった課題や機会を発見しやすくなり、より精度の高い戦略立案や投資判断を行えるでしょう。

さらに、承認フローの自動化により、稟議や予算承認などの手続きもスピードアップが図れます。

④顧客対応品質の向上とレスポンス改善が可能になる

部門間の情報連携が強化されることで、顧客からの問い合わせや要望に対してより迅速で的確な対応が実現します。営業部門が受けた顧客要望を製造部門や物流部門とリアルタイムで共有することで、納期確認や仕様変更への対応時間を短縮できます。

また、過去の取引履歴、サポート対応記録、請求情報などを統合的に管理することで、顧客の状況を包括的に把握し、個別ニーズに応じたきめ細かなサービス提供が可能になるでしょう。コールセンターやカスタマーサポート部門においても、関連部門の情報に即座にアクセスできるため、顧客を待たせることなく的確な回答を提供でき、顧客満足度の向上につながります。結果として、顧客ロイヤルティの向上と競合他社との差別化が図れます。

⑤組織全体の生産性向上とコスト削減が実現できる

バックオフィスDXによる部門間連携の最適化は、組織全体の生産性向上とコスト削減をもたらします。手作業による転記作業や重複するデータ入力が自動化されることで、人的ミスの削減と作業時間の短縮が実現し、従業員はより創造的で付加価値の高い業務に集中できるようになります。

また、各部門が共通のシステムとプロセスを使用することで、システム維持費用やライセンス費用の最適化も図れるでしょう。ペーパーレス化の推進により、印刷費用や文書保管コストも削減されます。さらに、業務の可視化により無駄な工程や非効率な作業を特定しやすくなり、継続的な改善活動を通じて長期的なコスト最適化が可能になります。これらの効果は財務指標の改善に直結し、企業の競争力強化に大きく寄与するでしょう。

バックオフィスDXで部門間連携を強化する際の手法5選

従来のメールやエクセルベースの情報共有では、リアルタイム性の欠如やデータの整合性確保が困難であり、部門間での認識齟齬や作業の重複が頻発していました。また、複雑な承認フローや意思決定の遅延も組織全体のパフォーマンス低下要因の一つです。これらの課題を解決するため、クラウド技術やAPI連携などを活用した統合的なアプローチが注目されています。

ここでは実際の導入効果が高く、多くの企業で成功事例が報告されている代表的な手法を5つ厳選して紹介します。

①統合基幹システム(ERP)によって情報を統合する

ERPシステムの導入は、バックオフィス部門間連携の効果的な手法の一つです。各部門で分散していた業務データを統一されたデータベースで一元管理することで、リアルタイムでの情報共有と業務プロセスの標準化が実現します。

従来の方法では、各部門が個別のシステムを使用していたため、月次決算時には手作業でのデータ突合せや転記作業が必要でした。しかし、ERPにより自動的にデータが連携され、作業時間の短縮と精度向上が可能になります。

また、統合されたマスタデータの管理により、顧客情報や商品情報の一貫性が保たれ、部門間での情報の齟齬を防げる点も重要なメリットです。クラウド型ERPの普及により、中小企業でも導入しやすくなっています。

②ワークフロー自動化システムの導入

ワークフロー自動化システムは、部門をまたぐ業務プロセスを効率化し、承認や確認作業のスピードアップを実現する効率的な手法です。稟議書の承認、経費精算、有給申請、購買依頼などの定型的な業務において、従来は個別でのやり取りが行われていましたが、システム化により承認ルートの明確化と進捗状況の可視化が可能になります。

また、承認期限の自動アラートや差し戻し機能により、業務の滞留を防ぎ、全体的な処理スピードが向上するでしょう。さらに、ワークフローの実行履歴がシステムに蓄積されるため、業務プロセスの分析と改善につながるデータを収集でき、継続的な最適化が図れます。

RPA技術との組み合わせにより、より高度な自動化も実現可能です。

​​③BI・ダッシュボードツールでデータを可視化する

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとダッシュボードの活用により、各部門が保有するデータを統合し、経営層から現場まで必要な情報をリアルタイムで可視化できます。従来は各部門が個別にExcelで作成していた月次レポートや分析資料を、統一されたダッシュボード上で自動更新することで、レポート作成にかかる工数を削減できるでしょう。

売上実績、人員稼働率、在庫状況、予算執行率などの重要指標を一画面で確認でき、部門横断的な課題の早期発見と迅速な対応が可能になります。また、詳細データの分析も容易になり、根本原因の特定や改善施策の検討がスムーズに行えます。

④チャット・コラボレーションツールを活用する

チャットツールやコラボレーションプラットフォームの導入は、部門間のコミュニケーション頻度と質を向上させる効果的な手法です。従来のメールベースのやり取りでは、CCに多数の関係者を含めることで重要な情報が埋もれやすくなる課題を抱えていました。

チャットツールにより、プロジェクト別やテーマ別のチャンネルを設けることで、関連する情報を集約し、必要な担当者のみが参加する効率的なコミュニケーションが実現します。ファイル共有機能や画面共有機能により、資料の共同編集や遠隔での打ち合わせもスムーズに行えるでしょう。また、チャット履歴の検索機能により、過去の議論内容や決定事項を容易に参照でき、引き継ぎ業務や新規参加者のキャッチアップも効率化できます。

⑤API連携による既存システム統合

API連携技術を活用することで、各部門が使用している既存システムを大規模な入れ替えなしに統合し、データの自動連携を実現できます。

具体的には、人事システム、会計システム、CRM、在庫管理システムなど、独立運用されている各システム間でデータを自動同期させられます。これにより、手作業による転記作業を削減し、データの一貫性を保てるでしょう。

例えば、人事システムで管理されている従業員情報を会計システムの給与計算に自動反映させたり、販売管理システムの受注データを在庫管理システムに連携させたりすることが可能になります。また、クラウドサービスとオンプレミスシステムの連携も容易になり、段階的なクラウド移行戦略の実行にも有効です。

APIの標準化により、将来的なシステム変更時の柔軟性も確保できる点も重要なメリットといえます。

バックオフィスDXによって部門間の連携を強化した事例3選

バックオフィスDXによる部門間連携の強化は、理論的なメリットだけでなく、実際の企業において具体的な成果を上げています。各社が抱えていた課題や導入したシステム、得られた効果を詳しく分析することで、自社での取り組みに活かせる実践的なヒントを得られるでしょう。

ここでは異なる業界・規模の企業が実施した成功事例を3つ紹介し、それぞれのアプローチと成果について解説します。

事例①株式会社JCアカウンティング|異なる部門の業務を共通化・自動化

​​株式会社JCアカウンティングは、外資系企業の日本子会社に対する記帳代行、支払代行、給与計算代行サービスを提供する企業です。同社では「デジタル・サバイバル・プラン」の一環として、部門間で重複していた業務の自動化に取り組みました。

従来は記帳代行部門と支払代行部門が同じ源泉徴収関連データを別々に手入力するなど、1つのデータに対して最大3回の重複入力が発生していました。そこでRPAツール「WinActor」を活用し、部門横断的な業務フローを統一することで、記帳代行部門の仕訳処理をトリガーとして支払代行部門の管理表作成及び納付書作成を自動化しました。

この取り組みにより、月平均75時間、年間900時間の業務削減を実現し、クライアント数の増加に対しても人員増強なしで対応できる体制を構築しています。

出典参照:JCアカウンティング | 「無くなる仕事」の効率化によりデジタル・デザインの視点を醸成、「無くならない仕事」を強くする|株式会社NTTデータグループ

事例②宮崎電子機器株式会社|社内資料を集約し、必要な情報に迅速にアクセスできるように

宮崎電子機器株式会社は、複合機やプリンターの販売・保守、システムネットワーク構築を手がける企業です。同社の課題は、社内資料が複数の場所に分散しており、営業資料やサービス情報が部署ごとに異なる形式・場所で管理されていたことです。

このため従業員が必要な情報にたどり着くまでに時間がかかり、情報を探す手間を避けてバックオフィス部門に直接問い合わせるケースが多発していました。

そこで生成AI搭載のRAG型チャットボット「OfficeBot」を導入し、営業向け資料と社内手続き向け資料を集約しました。導入後は社内資料への迅速なアクセスが実現し、バックオフィス部門への問い合わせが半減して1日約10件に減少、回答精度も導入初期の50%から80%まで向上し、継続的な改善サイクルを構築しています。

出典参照:社内資料を集約し情報収集を効率化!問い合わせ対応50%削減でバックオフィス部門の業務負荷を軽減|ネオス株式会社

事例③株式会社フレスコ|管理部門のシステム化で経営判断が迅速に

株式会社フレスコは、千葉県内を中心に分譲住宅の企画・設計・施工・販売を手がける建築工事会社です。従業員数151人の同社では、業績好調により急速な成長を遂げる中で、管理部門の業務がアナログのままであることが課題となっていました。

そこで勤怠管理、給与計算、会計業務をシステム化し、「SKYSEA Client View」による統合管理と「奉行シリーズ」による経理・給与・人事・労務管理を導入しました。

この結果、従業員数がほぼ倍増したにも関わらず管理部門は同人数で運営でき、出退勤の自動記録により給与計算の負担も軽減されました。データを安全に保存し簡単に最新情報を引き出せるようになったため、経営判断の迅速化も実現し、紙のコスト削減と業務効率化の連鎖により組織全体の生産性が向上しています。

出典参照:管理部門のシステム化で経営判断が迅速に。業務負担&コスト削減に向けて補助金も活用|キヤノン株式会社

​​バックオフィスDXで部門間連携を強化する際のステップ

バックオフィス業務は企業の基盤機能を担うため、連携強化の取り組みが失敗すると組織全体の業務停滞や混乱を招くリスクがあります。また、各部門の業務特性を考慮せずに進めると、期待した効果が得られない場合も少なくありません。

そのため、関係部門との合意形成、段階的な実装計画、十分な検証期間の確保など、慎重かつ体系的なプロジェクト管理が求められます。

ここでは実際の導入プロジェクトで重要となる4つのステップを順序立てて解説します。

ステップ1:現状の課題分析と目標設定

部門間連携強化の取り組みを始める前に、現状の業務フローと課題を詳細に分析しましょう。各部門へのヒアリングを通じて、情報共有の頻度や方法、承認プロセスの流れ、重複作業の発生状況などを可視化し、具体的なボトルネックを特定します。

例えば、営業部門が顧客情報を管理職に報告する際に何度も同じデータを転記しているなど、定量的なデータとして把握することが大切です。

分析結果を基に、解決すべき課題の優先順位を決定し、「部門間問い合わせを50%削減する」といった具体的で測定可能な目標を設定します。目標設定では、経営層と現場担当者の両方の視点を取り入れ、組織全体で共有できる明確なゴールを定めることが成功の鍵となるでしょう。

ステップ2:優先部門・業務プロセスの選定

課題分析の結果を踏まえて、DXによる効果が期待できる部門や業務プロセスを優先的に選定します。選定基準としては、業務量の多さ、他部門への影響度、標準化の容易さ、ROI(投資対効果)の高さなどを総合的に評価することが重要です。

多くの企業では、人事・総務部門の手続き業務や経理部門の月次決算業務、営業部門の顧客情報管理などが優先対象となるケースが多いでしょう。また、複数部門が関与する横断的な業務プロセスは、連携強化による効果が大きいため、早期に取り組むべき候補となります。

選定した業務プロセスについては、現行の作業手順を詳細に文書化し、関係者全員で共有することで、システム化後の業務フローを明確にイメージできるようにしましょう。

​​ステップ3:システム・ツール選定と段階導入

優先業務が決定したら、課題解決に最適なシステムやツールを選定します。選定時には機能要件だけでなく、既存システムとの連携性、導入・運用コスト、ベンダーサポート体制、将来的な拡張性を総合的に評価しましょう。

ERPシステム、ワークフロー自動化ツール、BIダッシュボード、チャットツールなど、複数の選択肢から自社の規模や業務特性に適したものを選択します。導入は一度にすべての機能を展開するのではなく、段階的なアプローチを採用することで、リスクを最小限に抑えながら効果を検証できるでしょう。トライアル期間を設けて実際の業務で検証することも、本格導入前の大切なステップです。

​​ステップ4:運用体制の構築と効果測定

システム導入後の持続的な運用を確保するため、明確な運用体制とルールを構築しましょう。各部門から運用担当者を選出し、システム管理者との連携体制を整備することで、日常的な運用サポートとトラブル対応が円滑に行えるようになります。

また、データ入力ルールの統一、承認フローの明文化、セキュリティポリシーの徹底など、組織全体で遵守すべきガイドラインを策定し、定期的な研修を通じて浸透を図ります。効果測定については、導入前に設定した目標に対する定量的な評価を定期的に実施するのが有効です。

業務処理時間の短縮率、エラー発生件数の減少、部門間問い合わせ件数の変化、従業員満足度などの指標を継続的にモニタリングし、改善点を特定しましょう。

バックオフィスDXで部門間連携を強化する際の注意点

多くの企業では、システム導入の技術的成功に焦点を当てがちですが、実際には組織文化の変革、従業員の意識改革、部門間の利害調整などの人的要素が成功の鍵を握っています。また、機密情報を扱うバックオフィス業務では、セキュリティリスクの増大も深刻な課題となります。こうした複合的な要因を事前に理解し、適切な対策を講じることが長期的な成功につながるでしょう。

ここでは実際の導入プロジェクトで頻繁に課題となる3つの注意点について詳しく解説します。

各部門の理解を得ることが重要になる

DX推進において欠かせない要素の一つが、各部門の理解と協力を得ることです。システム導入により業務フローが変わることに対して、現場から抵抗感や不安の声が上がることは珍しくありません。特に長年同じ方法で業務を行ってきた部門では、変化への適応に時間を要する場合があります。

そのため、導入前の段階から各部門の担当者を巻き込み、DXの目的やメリットを丁寧に説明することが不可欠です。単に効率化を訴えるだけでなく、「残業時間の削減につながる」「ミスが減って業務の質が向上する」といった、現場の担当者にとって具体的なメリットを示すことが効果的でしょう。

​​セキュリティ対策と権限管理を徹底する必要がある

部門間でのデータ共有が活発になることで、情報セキュリティリスクも高まります。従来は各部門で独立して管理されていた機密情報が統合されるため、不正アクセスや情報漏えいのリスクを最小限に抑える対策が必要です。

具体的には、役職や業務内容に応じたアクセス権限の設定、定期的なパスワード変更の義務化、ログ監視によるアクセス状況の把握などを徹底します。また、クラウドサービスを利用する場合は、データの暗号化や多要素認証の導入により、セキュリティレベルを向上させることも忘れてはなりません。

​​継続的な改善と運用サポート体制が不可欠になる

システム導入は終着点ではなく、継続的な改善活動の出発点です。運用開始後も定期的に業務フローを見直し、新たな課題や改善点を発見して対応していく必要があります。そのため、システム運用を専任で担当する人材の確保や、外部ベンダーとの継続的なサポート契約が重要になります。

また、業務要件の変化や法令改正に対応するためのシステム改修や機能追加も想定しておかなくてはならないでしょう。ユーザーからの問い合わせやトラブル対応を迅速に行える体制を整備し、システムの安定稼働を維持することで、部門間連携の効果を持続的に享受できます。

まとめ|バックオフィスDXで部門間連携を強化し、組織力を最大化しよう

バックオフィスDXによる部門間連携の強化は、情報共有の迅速化から業務プロセスの標準化、意思決定スピードの向上まで、組織全体の生産性向上に大きく寄与します。ERPによる情報統合、ワークフロー自動化、BIツールでのデータ可視化など、適切な手法の選択により効果的な連携体制を構築できるでしょう。

成功事例からもわかるように、部門横断的な業務の共通化・自動化や社内資料の集約により、業務削減と問い合わせ対応の効率化が達成されています。

記事で紹介した具体的なメリットと実践手法を参考に、自社の課題に応じたバックオフィスDXを推進し、部門間連携の強化による組織力の最大化を実現してください。