プロトタイプ開発を外注する際の費用相場は?注意点も解説

プロトタイプ開発 外注 費用プロトタイプ開発を外注する際の費用相場は?注意点も解説

プロトタイプ開発の外注費用相場をソフトウェアの種類別に詳しく解説します。ECサイトから通話アプリ、ゲーム開発まで、各カテゴリの価格帯と費用に差が出る要因を紹介。検証目的に合った適切な価格の判断ポイントも分かります。

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新しいサービスやプロダクトを開発する際、いきなり本開発に着手してしまうと、市場ニーズとのズレや技術的な課題が後から判明し、多額の費用と時間を無駄にしてしまうリスクがあります。そこで重要になるのがプロトタイプ開発です。

アイデアを素早く形にして検証できるプロトタイプは、失敗コストを最小限に抑えながら、より確実な本開発へとつなげる重要なステップとなります。しかし、外注する際の費用相場が分からず、適切な予算設定や業者選定に悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、プロトタイプ開発の外注費用相場をソフトウェアの種類別に解説し、費用に差が出るポイントや適切な価格の判断基準についても詳しく紹介します。この記事を読めば、自社のプロジェクトに最適な外注先を選び、適正価格で質の高いプロトタイプ開発を実現できるようになるでしょう。

プロトタイプ開発とは

プロトタイプ開発とは何かを表すイメージ

プロトタイプ開発とは、本格的なシステムやアプリケーションを構築する前に、主要な機能やコンセプトを簡易的に実装した試作品を作成するプロセスを指します。この開発手法は、アイデアの実現性を早期に確認し、ユーザーからのフィードバックを得ることで、本開発における方向性のズレや手戻りを防ぐ目的で実施されます。

プロトタイプには様々な形態があり、画面遷移だけを確認できるモックアップから、実際に動作する機能を限定的に実装したものまで、検証目的に応じて作り込みレベルが異なります。例えば、ユーザーインターフェースの使い勝手を確認したい場合は見た目と操作感を重視したプロトタイプを、技術的な実現性を検証したい場合はバックエンド処理を含む動作するプロトタイプを作成します。

こうした試作を通じて、投資判断やビジネスモデルの妥当性を評価し、限られた予算とリソースを効率的に活用できるようになります。

プロトタイプ開発に必要な業務

プロトタイプ開発を外注する際には、複数の業務フェーズを経て試作品が完成します。各フェーズで適切な作業が行われることで、検証目的に合った質の高いプロトタイプが完成します。

ここでは、プロトタイプ開発における主要な業務内容について、それぞれの役割と重要性を解説していきます。外注先を選定する際にも、これらの業務をしっかりと理解しておくと、見積もり内容の妥当性を判断しやすくなるでしょう。

要件整理と検証目的の明確化

プロトタイプ開発の最初のステップは、何を検証したいのかという目的を明確にし、そのために必要な要件を整理する作業です。ビジネスモデルの実現性を確かめたいのか、ユーザー体験の質を評価したいのか、技術的な実装の可否を判断したいのかによって、プロトタイプに実装すべき機能や作り込みレベルが大きく変わります。

この段階では、ステークホルダーへのヒアリングを通じて、プロジェクトのゴールや制約条件を洗い出します。また、ターゲットユーザー像を定義し、どのようなシーンで使われるサービスなのかを具体化していきます。

検証目的が曖昧なまま開発を進めてしまうと、完成したプロトタイプから得られる示唆が限定的になり、本開発への判断材料として不十分になってしまうため、この工程は非常に重要な位置づけとなります。

UI/UX設計および画面遷移設計

ユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスの設計は、プロトタイプの使い勝手を左右する重要な工程です。ワイヤーフレームやモックアップを作成し、画面レイアウトや情報の配置、操作の流れを視覚化していきます。

この段階では、ユーザーがサービスを利用する際の導線を設計し、どのような画面遷移で目的を達成できるかを検討します。ボタンの配置やメニュー構成、入力フォームの設計など、細部にわたってユーザビリティを考慮した設計が求められます。

特にプロトタイプでは、実際のユーザーにテストしてもらうことを前提とするため、直感的に操作できるインターフェースに仕上げることが大切です。デザインツールを使って画面イメージを作成し、関係者間で認識を合わせながら、最適なUI/UX設計を固めていきます。

技術選定とアーキテクチャの簡易設計

プロトタイプで使用する技術スタックを選定し、システム全体の構成を簡易的に設計する工程です。フロントエンドにはReactやVue.jsなどのフレームワークを、バックエンドにはNode.jsやPythonなどの言語を選択するケースが一般的ですが、検証目的や開発期間に応じて最適な技術を選びます。

プロトタイプの特性上、開発スピードを重視するため、ノーコード・ローコードツールを活用する場合もあります。また、データベース設計やAPI設計についても、本開発ほど厳密ではないものの、検証に必要な範囲で構造を定義します。

この工程で適切な技術選定を行うことで、後の実装フェーズがスムーズに進み、技術的な実現性の検証も確実に行えるようになります。ただし、プロトタイプでは拡張性や保守性よりも、迅速な構築と検証を優先した設計が基本となります。

プロトタイプ実装(フロントエンド・バックエンド)

設計に基づいて、実際にプロトタイプを実装する工程です。フロントエンドでは、画面デザインをコードに落とし込み、ユーザーが操作できる形に仕上げていきます。ボタンのクリックやフォームの入力など、インタラクティブな動きを実装し、実際のサービスに近い体験を提供できるようにします。

バックエンドでは、必要に応じてデータ処理やビジネスロジックを実装します。ただし、プロトタイプでは完全な機能実装ではなく、検証に必要な範囲に限定して開発を進めるのが一般的です。外部サービスとの連携が必要な場合は、APIの接続テストも行います。

実装中は、定期的に動作確認を行いながら進めることで、早期に問題を発見し修正できるようにします。また、クライアントとのコミュニケーションを密に取り、認識のズレが生じないよう注意しながら開発を進めていきます。

動作検証・ユーザーテストおよびフィードバック整理

完成したプロトタイプを使って、実際に動作確認やユーザーテストを実施する工程です。想定した機能が正しく動作するか、画面遷移に問題がないかなど、技術的な観点から検証を行います。同時に、ターゲットユーザーに近い属性の人に実際に触ってもらい、使い勝手や分かりやすさを評価してもらいます。

ユーザーテストでは、タスクを設定してその達成プロセスを観察したり、インタビューを通じて率直な意見を聞き出したりします。得られたフィードバックは詳細に記録し、改善ポイントを明確にしていきます。

これらの検証結果を整理し、本開発に向けた示唆をまとめることで、プロトタイプ開発の目的を達成できます。フィードバックの優先順位をつけ、どの課題から対応すべきかを判断することも重要な作業となります。

【ソフトウェアの種類別】プロトタイプ開発における外注費用相場

プロトタイプ開発の費用は、開発するソフトウェアの種類によって大きく異なります。実装する機能の複雑さや必要な技術要素、開発期間などが費用を左右する主な要因です。

ここでは、代表的なソフトウェアの種類ごとに、プロトタイプ開発における外注費用の相場を紹介します。自社で検討しているプロジェクトがどのカテゴリに該当するかを確認し、予算設定の参考にしてください。

出典参照:プロトタイプ開発の意味は?費用相場やメリットも解説|株式会社ファンリピート

ショッピングカート・EC機能開発:100〜300万円

ECサイトのショッピングカートやオンライン決済機能を含むプロトタイプの開発費用は、100万円から300万円程度が相場となります。商品一覧表示、カート機能、決済フロー、会員登録といった基本的な機能を実装する場合、この価格帯に収まるケースが多いでしょう。

費用の幅が生じる理由は、実装する機能の範囲や決済サービスとの連携の有無によって変わるためです。例えば、商品検索機能やレコメンド機能を追加したり、複数の決済手段に対応したりすると、開発工数が増加して費用も上がります。

プロトタイプでは、実際の決済処理ではなくテスト環境での動作確認に留めるケースもあり、その場合は比較的低コストでの開発が見込めます。ユーザーの購買体験を検証することが主目的であれば、最小限の機能実装でも十分に価値のあるプロトタイプを作成できるでしょう。

商品カタログ・パンフレット作成:50〜100万円

デジタルカタログやパンフレットアプリケーションのプロトタイプ開発は、50万円から100万円程度で実現できます。商品情報の表示、カテゴリ分類、画像ギャラリー、詳細ページへの遷移といった基本機能を実装する場合が一般的です。

この価格帯では、コンテンツ管理システムの簡易版を構築し、管理者が商品情報を更新できる仕組みも含まれることがあります。また、PDFダウンロード機能や印刷最適化など、カタログならではの機能を追加すると、上限に近い費用になります。

比較的シンプルな構造のアプリケーションであるため、他のソフトウェアと比べて開発期間も短く、コストを抑えやすいカテゴリです。検証内容が限定的な場合はノーコードツールを活用すれば、さらに費用を削減できるケースもあるでしょう。

通話系・メッセージアプリケーション開発:100〜500万円

リアルタイムコミュニケーション機能を持つアプリケーションのプロトタイプは、100万円から500万円と比較的高額になります。音声通話やビデオ通話、チャット機能などを実装するには、WebRTCなどの専門的な技術が必要となり、開発難易度が上がるためです。

テキストチャットのみの簡易的なメッセージアプリである場合と、音声・ビデオ通話機能を加えたり、グループ通話に対応があったりする場合では費用が異なります。通知機能やファイル送信機能なども実装範囲に含めると、さらに費用が増加します。

リアルタイム性が求められるアプリケーションは、サーバー側の処理も複雑になるため、バックエンド開発に多くの工数が必要です。プロトタイプであっても、ユーザーテストで実際に通話やメッセージのやり取りを体験してもらうには、ある程度しっかりとした実装が求められるでしょう。

各種アプリケーション・ツール系開発:50〜300万円

業務効率化ツールやユーティリティアプリケーションなど、汎用的なツール系ソフトウェアのプロトタイプは、50万円から300万円が相場です。タスク管理ツール、スケジュール管理アプリ、ファイル共有システムなど、様々な用途のアプリケーションがこのカテゴリに含まれます。

シンプルな機能構成であれば比較的安価で開発できますが、複数のユーザー間でデータを同期する機能や、複雑な検索・フィルタリング機能を実装する場合は、高額の費用が必要です。また、モバイルアプリとWebアプリの両方を開発する場合も、工数増加により費用が上がります。

このカテゴリは機能要件によって開発規模が大きく変わるため、費用の幅も広くなっています。プロトタイプでは、コア機能に絞って開発することで、コストを抑えつつ検証に必要な価値を提供できるでしょう。

ゲーム系ソフトウェア開発:300〜1,000万円

ゲームアプリケーションのプロトタイプ開発は、300万円から1,000万円と高額な費用が必要です。グラフィックデザイン、アニメーション、サウンド、ゲームロジックなど、多岐にわたる要素を組み合わせる必要があるためです。

シンプルなパズルゲームやカジュアルゲームであれば比較的安価で開発できる場合もありますが、3Dグラフィックを使用したり、マルチプレイヤー機能を実装したりすると、高額な費用がかかります。また、キャラクターデザインやストーリー設計など、クリエイティブ面での作業も必要となり、開発期間も長くなりがちです。

プロトタイプであっても、ゲームの面白さや操作感を検証するには、一定のクオリティが求められます。そのため、他のソフトウェアと比べて最低限の投資額も高くなる傾向があります。段階的にプロトタイプを作成し、コンセプトの検証から始めることで、リスクを分散させる方法も検討する価値があるでしょう。

ソーシャルネット・ワーク位置情報開発:500〜1,000万円

SNS機能や位置情報サービスを組み合わせたアプリケーションのプロトタイプは、500万円から1,000万円という高額な相場となります。ユーザー登録、フォロー機能、投稿・コメント機能、位置情報取得、地図表示など、多くの機能要素を統合する必要があるためです。

位置情報を活用したサービスでは、Google Maps APIなどの外部サービスとの連携が必須となり、その実装に専門的な知識が求められます。また、ユーザー間のインタラクションを管理するためのデータベース設計も複雑になり、バックエンド開発に多くの工数がかかります。

さらに、リアルタイムでの情報更新や通知機能、プライバシー設定など、SNSとしての基本機能も実装する必要があります。プロトタイプとはいえ、実際のユーザー体験を検証するには、これらの機能が連携して動作する状態まで作り込む必要があるため、高額な開発費用がかかってきます。

プロトタイプ開発の外注費用に差が出るポイント

同じソフトウェアカテゴリのプロトタイプでも、実際の見積もり金額には大きな差が生じることがあります。この費用差は、プロジェクトの要件や制約条件によって変動する複数の要因によって生まれます。

ここでは、外注費用に影響を与える主要なポイントを解説します。これらの要因を理解しておくことで、自社プロジェクトの特性に応じた適切な予算設定が行えるようになるでしょう。

実装する機能範囲と検証レベルの違い

プロトタイプにどこまでの機能を実装するかによって、開発工数が大きく変わります。画面遷移だけを確認できるクリッカブルプロトタイプなのか、実際にデータ処理まで行う動作するプロトタイプなのかで、必要な開発作業が異なるためです。

検証レベルについても、見た目の確認だけで済むのか、実際のユーザー操作をシミュレートして使い勝手を評価するのかによって、作り込みの深さが変わります。例えば、フォーム入力のバリデーション機能を実装するか省略するかだけでも、開発時間に差が生じます。

また、エラー処理やローディング表示など、細かな機能まで実装するとコストは上がりますが、よりリアルなユーザー体験を検証できるようになります。検証目的に応じて、必要な機能と省略できる機能を明確に切り分けることが、適切な費用設定につながるでしょう。

UI/UXの作り込み度合い

ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスをどこまで作り込むかも、費用を左右する重要な要素です。ワイヤーフレームレベルの簡素なデザインで済ませるのか、本番に近いビジュアルデザインを適用するのかによって、デザイン工数が大きく変わります。

アニメーションやトランジション効果、マイクロインタラクションなどを追加すると、より洗練されたプロトタイプになりますが、その分実装コストも増加します。また、レスポンシブデザインに対応し、様々な画面サイズで最適な表示を実現する場合も、開発工数が増えるため費用が上がります。

ブランドイメージを重視した独自のデザインシステムを構築する場合と、既存のUIフレームワークを活用する場合でも、コストに差が出ます。プロトタイプの目的がデザインの検証であれば高い作り込みが必要ですが、機能検証が主目的であれば、デザインはシンプルに留めることでコストを抑えられるでしょう。

対応プラットフォームやデバイス数

プロトタイプをどのプラットフォームやデバイスで動作させるかも、費用に大きく影響します。Webブラウザのみで動作するプロトタイプであれば比較的低コストですが、iOSとAndroidの両方のネイティブアプリとして開発する場合、工数が2倍近くになることもあります。

クロスプラットフォーム開発フレームワークを使用すれば、複数のプラットフォームに対応しながらも開発工数を抑えられますが、それでもWebのみの開発と比べると費用は高くなります。また、タブレットやスマートウォッチなど、多様なデバイスに対応する場合も、それぞれに最適化した画面設計と実装が必要です。

デスクトップ向けとモバイル向けで異なる操作体験を提供する場合、それぞれに適したUI設計と実装を行う必要があり、開発コストが増加します。ターゲットユーザーが主に使用するデバイスを明確にし、優先順位をつけて対応することで、コストを最適化できるでしょう。

バックエンドや外部サービス連携の有無

プロトタイプにバックエンドシステムを含めるかどうかで、開発規模が大きく変わります。フロントエンドのみで完結する場合と、サーバーサイドの処理やデータベースを実装する場合では、必要な技術スタックも開発工数も異なります。

外部サービスとのAPI連携が必要な場合、その実装と動作確認に時間がかかります。決済サービス、地図サービス、SNS連携、メール配信サービスなど、連携先が増えるほど開発の複雑性が増し、費用も上昇します。また、APIの仕様を理解し、適切にエラーハンドリングを行うための調査時間も必要です。

プロトタイプでは、外部サービスのテスト環境を使用したり、モックデータで代用したりすることでコストを抑える方法もあります。検証に必須の連携機能だけを実装し、それ以外は簡略化することで、開発費用を適正範囲に収められるでしょう。

開発スピードや短納期対応の必要性

プロジェクトのスケジュールが費用に与える影響も見逃せません。通常の開発期間で進められる場合と、短納期での納品が求められる場合では、見積もり金額が変わってきます。急ぎの案件では、開発チームのリソースを優先的に確保する必要があり、その分のコストが上乗せされます。

短期間で完成させるために複数の開発者を投入したり、残業対応が必要になったりする場合、人件費が増加します。また、十分な検討期間を取れないことで手戻りが発生するリスクも高まり、結果的に総コストが上がる可能性もあります。

一方で、開発期間に余裕があれば、効率的なリソース配分が行え、コストを抑えることができます。プロジェクトの重要度や市場投入のタイミングを考慮しながら、適切な開発期間を設定することが、費用対効果を高めるポイントとなるでしょう。

検証後の改善・修正回数

プロトタイプ完成後のフィードバックに基づく改善や修正の回数も、費用に影響します。初回納品で完了するのか、ユーザーテストの結果を踏まえて複数回の修正を行うのかによって、必要な工数が変わってきます。

見積もり段階で修正回数を明確にしておかないと、後から追加費用が発生するトラブルにつながります。一般的には、1〜2回程度の修正を含めた見積もりが提示されることが多いですが、大幅な機能変更や追加を伴う修正は別途費用が発生するケースがほとんどです。

検証フェーズでの学びを反映してプロトタイプを進化させることは大切ですが、修正範囲と回数をあらかじめ定義しておくことで、予算の範囲内でプロジェクトを完遂できます。アジャイル的なアプローチで段階的に改善していく方法も、コントロールしやすい開発手法の1つです。

プロトタイプ開発の外注費用における適切な価格の判断ポイント

外注先から提示された見積もりが妥当かどうかを判断するには、単に金額の高低だけでなく、その内容が自社の検証目的に合致しているかを見極める必要があります。適切な価格設定のプロトタイプを選ぶことで、コストを抑えながらも必要な検証を確実に実施できます。

ここでは、見積もりの妥当性を判断する際に注目すべきポイントを解説します。これらの観点から提案内容を評価することで、費用対効果の高い外注先を選択できるようになるでしょう。

検証目的に対して必要十分な機能に絞れているか

提案されているプロトタイプの機能範囲が、当初設定した検証目的に対して適切かどうかを確認することが大切です。過剰な機能を実装すると無駄なコストがかかり、逆に機能が不足していると十分な検証ができません。

例えば、ユーザーインターフェースの使い勝手を検証したいだけなのに、複雑なバックエンド処理まで実装する提案は、コストパフォーマンスが悪いと言えます。反対に、技術的実現性を確かめたいのに見た目だけのモックアップでは、検証目的を達成できないでしょう。

外注先が検証目的を正しく理解し、それに必要な機能を過不足なく提案しているか、見積もり内容を詳しく確認することが大切です。不要な機能を削り、必須機能に注力することで、限られた予算で最大の成果を得られます。検証したい仮説を明確にし、それを検証するために最低限必要な機能セットを定義しておくことが重要です。

本開発を前提としない適切な作り込みレベルか

プロトタイプはあくまでも検証用の試作品であり、本開発のコードをそのまま流用することは通常想定されません。そのため、過度な品質担保や将来の拡張性を考慮した設計は、プロトタイプでは不要なコストとなります。

セキュリティ対策、パフォーマンス最適化、エラーハンドリングの網羅性など、本番環境で求められる要素をプロトタイプに盛り込むと、開発工数が増えて費用が高くなります。検証に必要な範囲に限定し、動作確認ができる程度の実装で十分なケースが多いでしょう。

ただし、プロトタイプで検証した結果を本開発に活かすため、コードの可読性や構造の整理はある程度必要です。使い捨てではなく、学びを次のステップに引き継げる程度の品質を保ちつつ、過剰な作り込みは避けるバランスが重要になります。見積もり内容を見る際は、本番レベルの品質を求める項目が含まれていないか確認しましょう。

見積もり内訳が工数・業務内容ごとに明確か

信頼できる外注先は、見積もりの内訳を詳細に提示してくれます。要件定義、デザイン、フロントエンド開発、バックエンド開発、テストなど、各フェーズにどれだけの工数が割り当てられているかが分かれば、費用の妥当性を判断しやすくなります。

一式で金額だけを提示する見積もりは、後から追加費用が発生したり、期待した成果物と異なったりするリスクがあります。各業務の単価と作業時間が明示されていれば、もし要件を変更する際にも、費用への影響を見積もりやすくなるでしょう。

また、内訳が明確であることは、外注先が作業内容を具体的にイメージできている証拠でもあります。曖昧な見積もりを提示する業者は、プロジェクトの理解が不足している可能性があるため注意が必要です。複数の業者から見積もりを取る際は、内訳の詳細さも比較検討の材料にするとよいでしょう。

まとめ|プロトタイプ開発の外注費用相場を把握して適切な価格で依頼しよう

プロトタイプ開発の外注費用相場を把握し自社プロジェクトに最適な外注先を目指すイメージ

プロトタイプ開発を外注する際の費用は、ソフトウェアの種類や実装する機能範囲によって大きく変動します。比較的シンプルな構成のECサイトや各種アプリケーションであれば、初期投資を抑えた形で開発できる場合もあります。しかし、ゲームやSNS系のアプリケーションのように処理が複雑で高い拡張性が求められる場合には、相応の開発投資が必要になります。目的と機能要件を明確にした上で、適切な開発規模を見極めることが大切です。

本記事で紹介した費用相場と判断ポイントを参考に、自社プロジェクトに最適な外注先を選び、コストパフォーマンスの高いプロトタイプ開発を実現してください。

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