【企業のAI内製化に関する「限界」の実態調査】AI推進責任者の94.6%が競合との差に「危機感」91.9%が社内主導のAIプロジェクトの「停滞・頓挫」を経験
〜つまずきの所在は「ツール」ではなく、戦略を実装へ落とし込む「設計力」と「推進人材」に〜
2026.08.31
株式会社TWOSTONE&Sons(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:河端保志、代表取締役COO:高原克弥、証券コード:7352、以下 TWOSTONE&Sons)は、従業員300名以上の企業で、全社的にAI/DX推進に取り組んでいる(社内に推進の専任担当・部門がある、またはAIプロジェクト・内製開発を実際に進めている)経営層・AI/DX推進責任者111名を対象に、企業のAI内製化に関する「限界」の実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

01|AI推進の責任者・担当者の91.9%が、社内主導のAIプロジェクトで「停滞・頓挫」を経験
02|想定以上に重要だったのは「AI活用の戦略・構想の設計」が58.6%で最多、「技術・ツールの選定」は37.8%
03|自社だけでは難しい領域の首位も「AI戦略・活用構想の設計」で58.6%、つまずきが「ツール」より「設計」にある実態
■調査概要
・調査名称:企業のAI内製化に関する「限界」の実態調査
・調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
・調査期間:2026年8月10日〜同年8月12日
・有効回答:従業員300名以上の企業で、全社的にAI/DX推進に取り組んでいる(社内に推進の専任担当・部門がある、またはAIプロジェクト・内製開発を実際に進めている)経営層・AI/DX推進責任者111名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
(1)情報の出典元として「TWOSTONE&Sons」の名前を明記してください。
(2)ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://twostone-s.com/
■94.6%が、競合他社や業界の動きと比べAI活用に「危機感」があると回答
「Q1. あなたは、お勤め先のAI活用への対応について、競合他社や業界全体の動きと比べ、危機感を感じることはありますか。」(n=111)と質問したところ、「かなりある」が35.1%、「ややある」が59.5%という回答となりました。

・かなりある:35.1%
・ややある:59.5%
・あまりない:1.8%
・全くない:2.7%
・わからない/答えられない:0.9%
■AI活用に危機感を抱く層が挙げた中身、「競合他社にAI活用で後れを取ること」が69.5%でトップ
「Q2. Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方にお聞きします。AI活用への対応について、どのようなことに危機感を感じていますか。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「競合他社にAI活用で後れを取ること」が69.5%、「業界全体の変化に自社が対応できないこと」が62.9%、「AI人材・デジタル人材を確保できないこと」が61.9%という回答となりました。

・競合他社にAI活用で後れを取ること:69.5%
・業界全体の変化に自社が対応できないこと:62.9%
・AI人材・デジタル人材を確保できないこと:61.9%
・AIを活用した新しい商品・サービスを生み出せないこと:52.4%
・生産性や業務効率の差が広がること:48.6%
・AIを使いこなせる企業に顧客や取引先を奪われること:38.1%
・自社の従業員がAIを使いこなせないこと:33.3%
・経営層や社内から成果を求められること:16.2%
・その他:1.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■AI活用・AIプロジェクト展開状況、「全社的に活用・運用している段階」が24.3%で最多
「Q3. あなたのお勤め先では、AI活用・AIプロジェクトが現在どの段階まで進んでいますか。最も進んでいる取り組みについてお答えください。」(n=111)と質問したところ、「全社的に活用・運用している段階」が24.3%、「複数部署・業務へ展開している段階」が22.5%という回答となりました。

・検討・情報収集の段階:8.1%
・戦略・活用方針を策定した段階:17.1%
・PoC・実証実験を行っている段階:9.0%
・一部の部署・業務で実装している段階:9.9%
・複数部署・業務へ展開している段階:22.5%
・全社的に活用・運用している段階:24.3%
・導入後の効果測定・改善を継続している段階:7.2%
・わからない/答えられない:1.8%
■9割以上が、社内主導のAIプロジェクトで「停滞・頓挫」を経験、「何度もある」も31.5%
「Q4. あなたのお勤め先では、社内主導で進めたAI活用・AIプロジェクトが、期待した成果や規模に至らず、途中で停滞・頓挫した経験はありますか。」(n=111)と質問したところ、「数回ある」が55.9%、「何度もある」が31.5%という回答となりました。

・何度もある:31.5%
・数回ある:55.9%
・一度だけある:4.5%
・一度もない:4.5%
・わからない/答えられない:3.6%
■社内主導でAI活用を進めるうえで足踏みや行き詰まりを感じやすい段階、「目的・テーマを決める段階」が57.7%で突出
「Q5. 社内主導で進めるAI活用・AIプロジェクトにおいて、特に足踏みや行き詰まりを感じやすい段階を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「AI活用の目的・テーマを決める段階」が57.7%という回答となりました。

・AI活用の目的・テーマを決める段階:57.7%
・戦略・構想を具体的な計画に落とし込む段階:49.5%
・PoC・実証実験から本格導入へ移行する段階:49.5%
・AIの実装・開発を進める段階:49.5%
・経営課題・業務課題を特定する段階:45.9%
・一部部署から他部署・全社へ展開する段階:45.0%
・現場で継続的に利用・定着させる段階:30.6%
・導入効果を測定し、改善する段階:22.5%
・その他:0.0%
・特に行き詰まりは感じない:1.8%
・わからない/答えられない:2.7%
■想定以上に重要だったこと、「AI活用の戦略・構想の設計」が約6割にのぼる
「Q6. AI活用・AIプロジェクトを進める前には十分に認識できていなかったものの、実際には重要だったと感じたことを教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「AI活用の戦略・構想の設計」が58.6%、「実装・開発を担う人材の確保」が45.9%、「戦略・構想を実装計画に落とし込むこと」が43.2%という回答となりました。

・AI活用の戦略・構想の設計:58.6%
・実装・開発を担う人材の確保:45.9%
・戦略・構想を実装計画に落とし込むこと:43.2%
・AIを活用する経営課題・業務課題の特定:40.5%
・プロジェクトを推進・管理する人材の確保:38.7%
・AIに関する技術・ツールの選定:37.8%
・効果測定や成果の可視化:35.1%
・現場部門との調整・巻き込み:32.4%
・導入後の運用・定着:28.8%
・経営層による継続的な意思決定:12.6%
・その他:0.0%
・特に想定との差はなかった:0.0%
・わからない/答えられない:1.8%
■停滞・頓挫の背景として不足していたもの、「経営課題・業務課題をAI活用につなげる力」が58.8%で首位
「Q7. Q4で「何度もある」「数回ある」「一度だけある」と回答した方にお聞きします。社内主導で進めたAI活用・AIプロジェクトが停滞・頓挫した背景として、お勤め先で不足していたと感じるものを教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「経営課題・業務課題をAI活用につなげる力」が58.8%、「AIの実装・開発を担える人材」が50.0%という回答となりました。

・経営課題・業務課題をAI活用につなげる力:58.8%
・AIの実装・開発を担える人材:50.0%
・戦略・構想を実装に落とし込む設計力:49.0%
・プロジェクトを推進・管理するPM・PMO人材:49.0%
・AI活用の戦略・構想を描く力:47.1%
・現場の業務を理解し、関係者を巻き込む人材:37.3%
・導入後の運用・定着を担う人材:33.3%
・効果測定・改善を行う知見:33.3%
・経営層の関与と継続的な意思決定:18.6%
・AIツール・システムなどの技術基盤:18.6%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■停滞・頓挫で生じたこと、第1位「プロジェクト・投資の縮小・凍結」(56.9%)、第2位「本格導入・全社展開の遅れ」(55.9%)
「Q8. Q4で「何度もある」「数回ある」「一度だけある」と回答した方にお聞きします。AI活用・AIプロジェクトの停滞・頓挫によって、お勤め先で生じたことを教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「プロジェクトや投資が縮小・凍結された」が56.9%、「本格導入や全社展開の時期が遅れた」が55.9%、「現場でAI活用への不信感や抵抗感が高まった」が53.9%という回答となりました。

・プロジェクトや投資が縮小・凍結された:56.9%
・本格導入や全社展開の時期が遅れた:55.9%
・現場でAI活用への不信感や抵抗感が高まった:53.9%
・推進責任者・担当者の業務負担が増えた:45.1%
・投じた費用や工数が十分な成果につながらなかった:41.2%
・経営層の期待や関心が低下した:40.2%
・競合他社に後れを取っているという危機感が強まった:31.4%
・社内でAI活用を推進しにくくなった:17.6%
・その他:0.0%
・特に影響はなかった:1.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■自社の人材・体制だけでは難しい領域、約6割が「AI戦略・活用構想の設計」に直面
「Q9. 現在または今後、AI活用・AIプロジェクトを進めるうえで、お勤め先の人材・体制だけで対応することが難しいと感じる領域を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「AI戦略・活用構想の設計」が58.6%、「AIツール・技術の選定」が54.1%、「AIの実装・開発」が47.7%という回答となりました。

・AI戦略・活用構想の設計:58.6%
・AIツール・技術の選定:54.1%
・AIの実装・開発:47.7%
・AIを活用する経営課題・業務課題の特定:45.0%
・戦略・構想を具体的な実装計画へ落とし込むこと:42.3%
・プロジェクト全体の推進・管理:37.8%
・社内のAI人材・推進人材の育成:33.3%
・各部門・現場との調整や巻き込み:31.5%
・導入後の運用・現場定着:27.9%
・導入効果の測定・改善:18.9%
・その他:0.0%
・特に難しいと感じる領域はない:0.0%
・わからない/答えられない:0.9%
■半数以上が、自社だけで対応が難しい理由に「経営・業務とAI技術の両方を理解できる人材がいないこと」を挙げる
「Q10. Q9で「特に難しいと感じる領域はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q9で回答した領域について、お勤め先だけで対応することが難しいと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「経営・事業・業務とAI技術の両方を理解できる人材がいないから」が53.6%、「複数部門を横断して推進・調整する体制がないから」が45.5%、「AI技術や市場環境の変化が速く、社内だけでは追随しにくいから」が43.6%という回答となりました。

・経営・事業・業務とAI技術の両方を理解できる人材がいないから:53.6%
・複数部門を横断して推進・調整する体制がないから:45.5%
・AI技術や市場環境の変化が速く、社内だけでは追随しにくいから:43.6%
・必要な専門知識・技術を社内だけで確保できないから:42.7%
・通常業務と並行して推進するための時間・工数が足りないから:40.0%
・戦略から実装まで一貫して設計できる体制がないから:36.4%
・過去の導入事例や実践的なノウハウが不足しているから:32.7%
・客観的な視点で課題や優先順位を判断することが難しいから:27.3%
・導入後の運用・定着・改善まで継続して担うことが難しいから:20.9%
・投資対効果を見極めながら進める知見が不足しているから:13.6%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない:0.9%
■まとめ
今回は、従業員300名以上の企業で全社的にAI/DX推進に取り組む経営層・AI/DX推進責任者111名を対象に、企業のAI内製化に関する「限界」の実態調査を実施しました。その結果、94.6%が競合他社や業界全体の動きと比べてAI活用への危機感を抱いており、91.9%が社内主導のAIプロジェクトで停滞・頓挫を経験していることが明らかになりました。
まず、危機感の中身は「競合他社にAI活用で後れを取ること」が69.5%で首位となりました。AI活用・AIプロジェクトの進捗は「全社的に活用・運用している段階」が24.3%で最も多い結果に。足踏みや行き詰まりを感じやすい段階は「AI活用の目的・テーマを決める段階」が57.7%でトップとなり、想定以上に重要だったこととして「AI活用の戦略・構想の設計」が58.6%で挙がった一方、「AIに関する技術・ツールの選定」は37.8%にとどまりました。停滞・頓挫の背景では「経営課題・業務課題をAI活用につなげる力」の不足が58.8%で突出し、生じたこととしては「プロジェクトや投資が縮小・凍結された」が56.9%で最も多く挙がりました。さらに、自社の人材・体制だけでは対応が難しい領域は「AI戦略・活用構想の設計」が58.6%、その理由は「経営・事業・業務とAI技術の両方を理解できる人材がいないから」が53.6%で首位となりました。
本調査から、企業のAI活用が一部では全社展開の段階まで進む一方で、社内主導のプロジェクトが途中で停滞・頓挫している実態が浮かび上がりました。
つまずきの所在はAIツールや技術そのものよりも、経営課題を起点に戦略・構想を描き、それを実装計画へ落とし込む上流の設計工程をはじめ、AI推進の各工程に見られ、停滞は投資の縮小・凍結や現場の抵抗感にも波及しています。また、企業が抱える課題は、AI戦略・活用構想の設計だけでなく、経営課題との接続、実装・開発、プロジェクト推進など複数の領域にまたがっています。自社に足りない機能を見極めたうえで、外部の知見を組み合わせながら推進体制をどう組み立てるかが、これからのAI内製化を左右する論点となるのではないでしょうか。
■TWOSTONE&Sonsについて
エンジニアプラットフォーム事業を中心に様々なソリューションサービスを提供するホールディングカンパニー。2013年株式会社Branding Engineerとして創業、2020年7月7日に東京証券取引所マザーズ市場(現:グロース市場、証券コード:7352)へ新規上場。2023年6月1日に、「株式会社TWOSTONE&Sons(ツーストーンアンドサンズ)」に社名変更し、ホールディングス体制へと移行。
グループ全体で幅広い事業を展開し、世の中の社会課題を解決する事業集団として社会に貢献してまいります。詳しくは、TWOSTONE&Sonsコーポレートサイト(https://twostone-s.com/)をご覧ください。
TWOSTONE&Sonsグループの主力事業
AI 時代における事業開発のスタンダードの構築・実装を行う事業開発ファーム enableX
https://enablex-inc.com
企業のAI導入から社内定着までの伴走型パートナー AI推進室
https://growth-one.co.jp
フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービス Midworks
https://mid-works.com
“生成AI領域”に特化した即戦力フリーランスIT人材のマッチング支援 Midworks for AI
https://lp.mid-works.com/ai
ITエンジニア特化型転職支援サービス TechStars Agent
https://techstars.jp/lp/agent
企業のマーケティング課題をプロマーケターが解決する Expert Partners Marketing
https://expertpartners.jp/marketing/business/
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